『一刻も早く親と離れたい』
『親と二度と関わりたくない』
あなたが成長したり、誰かと関わっていく中で何かのきっかけで自分の親のことをそう思うときがあるかもしれません。
その気持ちは親の言いなりに疲れ、あなたが自分らしく生きたいと感じている証拠なのです。
ここでは毒親に育てられた子供がどんな性格や考え方になりやすいのか、まとめてみました。
そもそも毒親って?毒親育ちの子供はどんな性格になりやすい?
毒親に明確な定義はありませんが、簡単にいうと子供の意見を否定して支配したり、自由を奪ったり、精神や肉体を傷つけたり、子供にとって「毒」となる親のことをいいます。
主な毒親の特徴は、過干渉、価値観の押し付け、子供の身の回りや将来に対する過度な管理、ひどいと暴力まで及び、日常的にストレスを与えていきます。
では、毒親育ちの子供が具体的にどのような性格になりやすいのか、その特徴をまとめていきます。
自己評価が低い
毒親育ちの子供の特徴として、まず挙げられるのが自己評価がものすごく低いということです。
『お前は一人じゃ何もできない』と意思決定の自由を奪われたり、否定をされたり、自分の意見が通らなかったことが原因です。
私じゃダメだ、俺っていつもうまくいかない…という自己肯定感が低いともいえます。
こういう人は、集団で怒られたり責任を問われたときに、自分が直接言われているわけではないのに「自分が原因かも」と落ち込むことも。
いつも心に不安がよぎり、友人と一緒にいても「私なんかといて嫌じゃないかな」と心配してしまいます。
また、自分が見下されることにひどく恐怖を覚えていて、自慢話ばかりしたり、他人に厳しく当たってしまう人もいます。
自分で物事を判断しようとすると不安になる
毒親育ちの子供は、自分で行動したり物事を決めようとするときにひどく恐怖を覚えます。
親に小さい頃からこうしなさい、ああしないとことあるごとに言われ、進路や就職先、ひどいと交友関係や着る洋服のコーデまで口出しをされてきました。
「こうしたい」「こっちにしよう」という自分の意見が通ったことがなく、自分で決定・判断した経験がかなり少ないことが原因です。
例えば、友達と出かけるときのお店決めで意見を言わず優柔不断と言われたり、つまらない人だと思われて誤解を招いてしまうことも。
大したことでなくてもすぐ周りの人に相談したり、些細なことでも徹底的に情報を調べ上げてから行動に移すという慎重さがあります。
結局大人になっても自分で決断できず、嫌々ながらも毒親の言うとおりに従ってしまうことがあります。
相手の顔を伺う
相手の表情から一挙手一投足にまで、敏感に反応してしまいやすいです。
毒親が不機嫌になると暴言・暴力を振るわれることがあったため、関係が悪化しないように相手の負の感情には人一倍反応してしまうのです。
今の発言は嫌われてしまったかな?と心配になったり、複数人での会話が途切れると慌てて盛り上げようとしたり。
長年の積み重ねで「嫌われないように」「不快にさせないように」という考えが強いといえます。
コンビニやスーパーの店員さんにですら、気を遣ってしまうほどです。
褒められても嘘だと感じる
毒親は基本的に子供の考えや行動、人格などを否定します。
褒めたとしても、毒親は子供を自分の思い通りに動かしたいという思惑から褒めるので、毒親育ちの子供は誰かに褒められても嘘だと感じ、警戒してしまうのです。
褒められたときに『ありがとう』より『いや、全然だよ…』と言ってしまったり、自分にポジティブな関心が向けられることが苦手なのです。
自信がないので見栄を張ったり、演技してしまう
自己評価が低いという項目でもお伝えしましたが、、毒親育ちは自分が馬鹿にされることにひどく恐怖を抱いています。
そのためフレンドリーに明るく振舞おうとしたり、他人と比べて少しでも優れていることを誇張したがります。
もしくは、他の人になめられないようにわざと強気でいるなど、常に精神をピリピリさせています。
本当は甘えたい、誰かに相談したい、優しくされたい。
そういう気持ちを抑えて生きてきたからこそ、誰かに気持ちを共有するのがすごく苦手で、弱いところを見せたらプライドが傷つくと思い込んでいます。
辛くても『大丈夫!』と嘘をついたり、不安なときでも強がっているふりをしまうのです。
嫌なことをされても言い返すことができない
毒親は自分が絶対的に正しいと思っているので、いつも子供の意見を無視して否定してきました。
また、「親に向かってなんだ!」「誰のおかげで生きていけるんだ!」と親の立場を利用して、絶対的な支配を要求します。
言い返すと余計に親が不機嫌になってしまうので、子供は次第に何も言い返すことができなくなります。
友人や職場の人間関係でもそれが顕著に表れ、間違っていると思っても揉め事にならないように我慢してしまいます。
今まで言い返した経験が少ないので、何かあっても咄嗟に声が出ないのです。
人間関係を深められず友達が少ないorいない
毒親育ちは自分を表現することが苦手で、友人作りで苦労した人が多いのではないかと思います。
というのも、幼いころから衣料品やスーパー、美容室などに行くときはすべて毒親がついて回っていたからです。
また、あいさつを教えてくれない、何が他人の迷惑になっているかを教えてくれないなど、毒親が幼少期に教育面で放置してしまうことも原因です。
そのためコミュニケーションするのが苦手で、何を話せばいいのかわからなくなってしまうのです。
せっかく友人をつくれて仲良くなれたとしても、自分から誘うのは苦手で受け身がち。
その場その場の環境では話し相手がいるけど、生涯を通じて親友と呼べる人がいないという傾向があります。
逆に、声をかけられるとあまりの喜びに自分のことを話しすぎたり変なテンションになったり、歯止めがきかず相手に嫌がられるというパターンも。
本当は誰かと話したいのに、人とのコミュニケーションに慣れていないので、会話のキャッチボールがうまくいかない。
そういった悪循環と嫌な思い出の蓄積で交友関係はどんどん狭くなり、次第にはドライな人間関係と一人でいることを選んでしまいます。
子供をほしいと思わない
毒親育ちは女性でも子供をほしいと心から思えない人がいます。
仕方のないことなのですが、否定的なことばかり言われて人生を振り回されてきたので、誰かに優しくする心の余裕がないのです。
いざ自分が親になったとしても、子供のことを大切に扱えないと思っています。
実際に毒親からされた体験談!
現在まとめちゅうです。
まずは自分に優しくしてあげて!
以上が、毒親育ちの人の特徴と、実際の体験談でした。
友達がいる、結婚している、子供がいる、じゃないと幸せになってはいけない、ということはまったくないと思います。
まずは自分で自分を大切にしてあげてください。
自分を大切にするってどういうこと?という人は、ぜひ『人生が変わる自分の愛し方』という本を読んでみてください。