横浜の異臭騒ぎの原因は地震の前兆?発生場所や最新の有力説まとめ

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2020年6月から続いている神奈川県の三浦半島や横浜近辺での異臭騒ぎ。

いまだに発生源を特定することはできていないようですが、

異臭の成分』が検出され、最近は異臭騒ぎの原因の『有力説』もいくつか浮上してきました。

また、異臭騒ぎが海沿いで発生していることから、地震の前兆と関係はあるのかどうか?が気になるところです。

そこで今回は、

  • 2020年神奈川県の異臭騒ぎはどこから始まった?
  • 異臭の成分が分析完了!ガスが検出された?
  • 神奈川県の異臭騒ぎの原因は?地震の前兆と関連性はある?

について調べてみました!

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始まりは2020年6月!三浦半島で「異臭がする」と通報が相次ぐ

異臭騒ぎの始まりは、神奈川県にある三浦半島南東部沿岸域の『三浦市』と『横須賀市』からスタートしました。

2020年6月4日の夜に、各市内で「ガスのような臭いがする」と異臭を訴える110番や119番通報が約260件あり、ニュースでも話題となります。

三浦市はこの場所↓

横須賀市はこの位置です↓

異臭騒ぎはその後北上し、三浦半島(三浦市・横須賀市)→横浜へと移動していきます。

湾の東側沿いに進んでいますね。

その後、三浦半島では7月17日、8月21日、9月19日、10月1日と異臭に関する通報が毎月発生。

横浜市内では、10月1日、3、12、14、15日と最近も含めて頻繁に異臭が起きているようです

実際に異臭を感じた人たちのツイートはこちら

ツイッターやメディアで話題になったのは、人の出入りが激しい横浜で異臭が相次いでからですよね。

実際に異臭を感じた人々の感想を調べてみました。

  • ものすごく気分が悪くなるようなにおい

  • 汗臭いにおい(…嫌ですね)

  • 「ゴムのような異臭がする」という通報、確かに多かったですね

  • 当時は「駅構内で異臭がする」「異臭がヤバい」とTweetする人が多かった印象です

  • その後はガスくさい、硫黄くさい、という感想が増えました

いずれも『気分が悪くなる匂い』『ゴムのような異臭』『ガス臭い』という共通点がありました。

心配なのが、地震との関連性はあるのか?についてです。

神奈川県の異臭騒ぎの原因は?地震の前兆と関連性はある?

6月から神奈川県横浜市など三浦半島南東部沿岸域で頻発している異臭騒ぎ。

原因を突き止めるため、神奈川県環境科学センターや横浜市環境科学研究所が、横須賀市消防庁舎にて採取された異臭大気を分析してみたそうです。

7~14倍の「ガソリン」などに含まれる化合物が検出される

異臭騒ぎが起きた際に採取した大気をガスクロマトグラフ質量分析計※を用いて検出したそうです。※混合物を分離し、それぞれの分子量を測定する機器のこと

その結果、ガソリンなどの蒸発ガスに含まれるイソペンタンペンタンブタンが、異臭を感じない空気と比較して7~14倍の濃度で検出されたそうです。

またエチレンとアセチレンも2倍以上で検出されたとのことです。

いずれの成分も『いまのところ人体に影響はない』と発表されているのでその点は安心です。

ちなみに、各成分の使用用途はこちら。

  • ペンタン…発泡剤、印刷インク
  • イソペンタン…シェービングフォーム
  • ブタン…卓上ガス缶やライター
  • エチレン…衣類、レジ袋、水道パイプ
  • アセチレン…金属の溶接や溶断するバーナーの燃料

いずれの化学物質も気化性が高いガスで引火しやすい特性を持っており、扱いに注意しなければ危険であるといえます。

これらの化学物質が異臭の原因だとはわかりますが、なぜ大気中にこれだけ含まれていたのでしょうか?

また、地震の前兆と関係はあるのでしょうか?

異臭の原因説①石油化学工場、石油タンクからガス漏れ

異臭騒ぎのあった大気中から検出されたペンタン、ブタンなどの炭化水素類は、じつは石油化学工場で原油から製造・使用されています

いずれかの石油化学工場からガスが漏れたことが原因ではないか?という原因説です。

確かに、神奈川県の湾岸沿いには石油コンビナートが多くありますよね。

また、エチレンは粗製ガソリン(ナフサ)を分解(クラッキング)することにより製造されています。出典:Yahoo!ニュース

このエチレンを製造している工場が、神奈川県湾岸にあるかもしれません。

工場からのガス漏れが原因なら地震の予兆ではなさそうなので一時的には安心ですが、各ガス会社にも確認をお願いしたいところです。

異臭の原因説②ガスハイドレート(地殻変動説)

次に考えられる説が、地殻変動によって海底でガスが漏れて、

ガスハイドレートが形成されて今回の異臭騒ぎになったのではないか?という説です。

ガスハイドレートとは、炭化水素ガスと水分子が結合した氷状の物体のことをいいます。

別名:燃える氷』とも呼ばれています。

カチカチのイラスト(触感)

ガスハイドレートは太陽の届かない水深500メートル以下の深海や海底深くで形成されるため、氷状に冷えて固まっているというわけです。

ただし、ガスハイドレートが形成されているならメタンガスが検出されるそうです。

というのも、ガスハイドレートの多くはメタンが主成分でできており、

メタンハイドレート(=ガスハイドレート)』という言葉のほうが使われることもあります

今回の分析ではメタンガスは含まれていませんでしたよね。

また、三浦半島の活断層は異臭の通報があった地点とは一致せず、地震の前兆と断定しにくいようです。

異臭の原因説③赤潮・青潮の臭い

続いての有力説が、赤潮(青潮)の匂いではないか?という情報です。

赤潮とは、下水処理場からの排水が流れ込んで海水中の窒素やリンなどが増えると、海水中の植物プランクトンが急速に増殖することがある。この増殖したプランクトンによって海の色が赤やピンク色に見える現象のこと。出典:赤潮と青潮はなぜ起こる?

三浦半島や横浜の湾沿いは工場が多く、赤潮がよく起こるそうです。

特に、2020年は赤潮が起きる頻度が高い気がするという意見もありました。

地元の人は赤潮じゃないか?と考えている人もいるようです。


10月5日に羽田沖で青潮が発生していたようです、硫黄のにおいがするそう。

異臭の原因説④SNSで騒がれすぎて敏感になった

最後の異臭の原因説が、『SNS主犯説』です。

異臭騒ぎを受けてツイッターなどSNSで情報が拡散され、不安に感じた人々が臭いに敏感になりすぎているかもしれない可能性があります。

「確かに、まとまった数の通報が来たのは6月以降ですが、それ以前にも異臭の報告はありました。SNSなどの影響で、皆さんが過敏になっている可能性もありますね」出典:Yahoo!ニュース

異臭の原因が特定されていないにも関わらず、

マスコミが首都直下型地震や南海トラフ地震と関連付けようとするタイトルでニュースをつくっていました。

原因がわからないのに、こんな記事を出されたら余計に不安を感じてしまいますよね。

ただ、新型コロナの影響でマスクを着用している人が多い中、マスク越しでも異臭を感じるならちょっと怖いですよね。

まとめ

異臭騒ぎの原因や、地震の前兆と関連はあるのか?についてまとめました。

いずれの説も、地震と関連付けるのは現時点では難しそうです。

ただし人体に影響がないとはいえ、引火しやすいガスの臭いがするのは少し怖いですよね。

一刻も早く原因を究明してほしいと思います。

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