「男性に今まですごく好きだったのに、いざ好意を伝えられると冷めてしまった…」
「付き合う前と付き合った後で態度が違う。これって蛙化?」
その経験は、もしかしたら『蛙化現象』かもしれません。
こんな不思議な経験をしたことがある女性は、意外といるのではないでしょうか?
Z世代と呼ばれる、10代後半から20代前半の人たちの間で使われる機会が多いこの言葉。
『蛙化現象』はどのようなシチュエーションで使われ、どのような人がなりやすいのでしょうか。
この記事を読んでいるあなたも『蛙化現象』に陥る可能性はあります。
この記事では、蛙化現象とはなにか、蛙化現象あるあるエピソード、蛙化現象は治るのかを解説します。
「蛙化現象って?」と感じている人も、「蛙化現象になりやすいんだけど、どうしたら…」と悩んでいるあなたも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
蛙化現象とは?
蛙化現象は「かえるかげんしょう」と読み、Z世代の間で使われる頻度が高いです。
蛙化現象は、片思いの相手に告白されたり好意を示されたりすると、相手を「気持ち悪い」と感じるようになり、生理的に相手を受け付けなくなる現象を指します。
主に思春期の女子に多いようですが、年齢を重ねた20~30代の女性でも起こりうる現象です。
蛙化現象の語源は?
グリム童話『かえるの王様』が語源と言われています。
『かえるの王様』のあらすじは、以下のとおりです。
とある国のお姫様が、森の泉で金の鞠を泉へ落としてしまいました。
そこへやってきた醜い蛙は、次のような条件を出します。
「鞠を拾うから、僕と友達になってほしい。あとは、一緒に食事をして、同じベットで寝てほしい。」
お姫様は条件を飲んだものの約束を破り、鞠を拾ってきた蛙を置いて家へ帰ってしまいます。
蛙はお姫様の後を追いかけ、お姫様の家にたどり着きました。
「約束は守らなければいけないよ」
王様に叱られたお姫様はいやいや食事を一緒に取りますが、気持ち悪くてどうしても一緒には寝れません。
「一緒に寝ないなら、王様に告げ口をする」と蛙に言われて怒ったお姫様は、蛙を壁に叩きつけます。
すると蛙は、なんと美しい王子様に姿を変えました。
王子様は悪い魔女によって、姿を蛙に変えられていたのです。
お姫様は態度が一変し、すぐに王子様と仲よくなり、結婚の約束をしました。
物語では、お姫様が醜い蛙をひどく嫌っていましたが、美しい王子だと分かると態度が一変します。
この現象に注目し、名づけられたのが「蛙化現象」です。
なぜ蛙化現象が起きるのか
「蛙化現象」は男性には起こりにくく、女性に起こりやすいのが特徴です。
蛙化現象が女性に起きやすい原因として、以下3つの点が挙げられます。
蛙化現象は女性がなりやすい
蛙化現象は女性がなりやすいです。
男性はある日突然生理的な嫌悪感を持つことはないと言われています。
女性のほうが感情の変化に敏感であり、察する能力が高いです。
交際経験のある女性は、相手に対して「もう少し色々やってほしい、察してほしいな…」と思ったことが少なからずあるでしょう。
女性は、身近な人の小さな変化や行動によって、冷めやすい可能性が考えられます。
女性は恋の過程を楽しんでいる
女性同士の恋愛トークで「付き合う前が一番楽しかった」と言っている人はいませんでしたか?
片思い中の『駆け引き』を楽しむ女性は案外多いです。
両想いになってしまうと恋愛を楽しめず、「次は何をしたらいいのか分からない…」と冷めてしまう女性もいるようです。
また男性も、意中の相手と付き合い始めると「自分だけの物になった」と、狩猟本能が満たされることがあります。
女性と同じく、両想いになり付き合い始めたことで、蛙化現象が起こる可能性も捨てきれません。
付き合う前と後のギャップを受け入れられない
「付き合ってみたらイメージが変わって引いた…」と、彼氏を受け入れられない人もいます。
- 肉食系だと思ったら、ふとした瞬間のしぐさが草食系だった
- いつもは頼りがいのあるのに、頼りない一面を見てしまった
いつも完璧な人はいません。
イメージとずれがあったときに冷めてしまい、蛙化現象を起こしてしまうようです。
蛙化現象の特徴
当てはまる特徴が多い方は「蛙化現象」に陥りやすいかもしれません。
相手からの好意を気持ち悪いと思ってしまう
蛙化現象は、生理的嫌悪感が現れることが多いです。
片思い中の相手から、いざ自分に好意を向けられると冷めてしまう。
いつもは嬉しいはずの交際相手との何気ないスキンシップでさえも、気持ち悪いと感じてしまう。
好きな相手と触れ合いたいのは自然なことですが、嫌悪感がある場合は蛙化現象が起きているかもしれません。
両想いになると、相手に対して冷めてしまう
両想いになると、相手の家にお邪魔したり触れ合う機会が多くなったり、より親密な仲になります。
『恋は盲目』という言葉があるように、『好き』という感情が勝る交際当初は、相手の悪いところが見えにくい状態です。
しかし付き合っていくと、相手の悪いところが見えてきたり、自分と合わない箇所に気づいたりします。
そこで相手のことを気持ち悪く感じて受け入れられず、イライラしてしまうと蛙化現象に繋がると考えられます。
嫌悪感に対しての自己嫌悪が増す
「触ってほしくない、イライラする」などの嫌悪感に対して、「自分はおかしいのかな」と自己嫌悪に陥ってしまうのも蛙化現象の特徴です。
罪悪感から、恋愛に自信がなくなる可能性もあります。
また周りに相談しようにも、「両想いで、好き同士で付き合っているのにぜいたく!」と言われる可能性を考え、話す相手選びに慎重になり悩む人もいるのではないでしょうか。
誰も悪くないのに自分のことを嫌いになってしまう未来もあるのが、蛙化現象の厄介なところです。
相手とスキンシップを取りたくない
スキンシップは、手をつなぐ、キス、ハグなど、お互いの肌が触れ合います。
相手を直接的に感じられる行為で嫌悪感を抱いてしまうのは、蛙化現象かもしれません。
「口臭がきつくて冷めた」「繋いだ手の汗が気持ち悪い」などの生理的嫌悪感は、スキンシップを取りたくない理由になりえます。
蛙化現象が起こりやすい人の特徴
蛙化現象は、どのような人がなりやすいのでしょうか。
特徴を3つにまとめて解説します。
恋愛経験が少ない
恋愛経験が少ないと「失敗したくない」という気持ちから、相手と積極的に関わることをためらいがちです。
また、男女の違いも知識のなさから理解できず、冷めやすい可能性が考えられます。
自分に自信がない
自分に自信がないと、せっかく相手が好意を示してくれても「こんな自分になぜ関わってくれるの?」「この優しさは本当なのかな?」と疑心暗鬼に陥りがちです。
恋愛に対する理想が高い
SNSの普及により、デート中のカップルの写真、彼氏や夫の素敵なエピソードなど、生活の一部を切り取ったいいところを手軽に見られる機会が増えました。
理想が高くなると、期待通りの行動をされなかったことで相手を受け入れられなくなるケースがあるようです。
蛙化現象あるあるエピソード5選
蛙化現象でよくあるエピソードを5つ紹介します。
人によっては「どうしてこのエピソードで引いてしまうの…?」と理解できないかもしれませんね。
蛙化現象あるあるエピソードはYoutubeやTik TokなどのSNSで人気があるようで、Z世代にすぐ浸透していったと考えられます。
鼻毛が出ていた
どんな人でも鼻毛が出ているのは『不潔』『汚い』と感じてしまいます。
特に普段から見た目に気を使っている人に鼻毛があると残念に思ってしまい、蛙化現象が起こる要素となるのです。
普段容姿を気にしない人も、清潔さを意識していれば蛙化現象を防ぐことができます。
店員を呼んだのに気づかれていない
店員に気づかれないと「頼りない」と感じられ、「周りのお客さんに見られるのも恥ずかしいし、一回で普通に呼んでほしい」と思う人が多いようです。
若い世代は特に、周りからどう思われるか考える人が多い傾向にあります。
鼻息が荒い
呼吸は止められないので難しい問題ですが「無理」「うるさいし、気になる」という人がいるのも事実です。
一度意識してしまうとずっと気になる人も多いです。
赤ちゃん言葉を使っていた
普段から赤ちゃん言葉を使って会話する人は少ないでしょう。
意図的に使われると「舐めているのかな?」「大人が使うのは気持ち悪い」と、引いてしまう人が多いようです。
ギャップを狙って使っても良くない方向に働き、蛙化現象が起こる可能性があります。
キョロキョロしている
「キョロキョロ」している姿に、頼りなさを感じると蛙化現象に繋がってしまうようです。
お正月の初詣、遊園地やショッピングモール、フードコートなど、人混みでキョロキョロしている姿はマイナスイメージがあるようです。
SNSや推し活も蛙化現象に影響がある?
近年、写真の加工アプリが充実しています。
SNSで見た写真の人と実際に出会ったとき、写真と実物が違いすぎて冷めたというエピソードもあります。
相手に自分を良く見せたい気持ちが強い人が多い、マッチングアプリを使ったことがある人は、似たような経験があるかもしれません。
「推し活」の対象は、実在のアイドルだけではなく、2次元のキャラクターの場合もあります。
推しがキャラクターの場合、作者がキャラクターのイメージを崩さない限り、マイナスのギャップは生まれません。
現実の人間とキャラクターを比べることで、相手の行動一つ一つが気になり蛙化現象を起こす人もいるでしょう。
蛙化現象は治るのか
「蛙化現象を治したい、普通に恋愛を楽しみたい」と考えている方も多いはずです。
蛙化現象と向き合う方法をご紹介します。
自己を受容する
自信がない自分も、相手の好意も、まずは受け入れましょう。
自己を受け入れていくことで、相手に好意を持たれている自分を受け入れやすくなります。
男性の恋愛話を聞いてみる
「男性について知らない」ことも蛙化現象に陥る原因の一つです。
周りの男性に恋愛話を聞いてみると、男性についての知識を得られます。
相手の好きなところを思い出す
まずは、相手の好きなところを思い出しましょう。
付き合っている相手との間には、好きになった理由、別れを選んでいない理由があるはずです。
まとめ
この記事を読んで「蛙化現象かも」と焦った方もいるのではないでしょうか。
思ったことを正直に伝えるだけで、状況が変わるかもしれません。
「察してほしい」とイライラしたり、自己嫌悪に陥ったりする前に、相手を頼ることも必要です。
抱え込みすぎず、相手との良好な関係を築いていきましょう。